『トパーズ』

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トパーズあるいはトパズ[1] (topaz) は、石英(水晶)より少し硬いケイ酸塩鉱物。和名は黄玉(おうぎょく)。語源はtopazos(ギリシャ語)。

フッ素やアルミニウムを含み、様々な色を呈するが、宝石としては淡褐色のものが上質とされる。加熱や放射線照射などで色が変わる。結晶の上下方向に劈開性があり、強い衝撃を与えると内部亀裂が発生することがある。屈折率は 1.619 - 1.627(中程度)。11月の誕生石。

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トパーズの色のあれこれ
インペリアルトパーズ : シェリーカラー(黄褐色から橙褐色;橙〜黄〜褐)『OH-タイプ』赤褐色トパーズ(RaddishBrownTopaz)が起源
ピンクトパーズ : 『OH-タイプ』
ブルートパーズ : 青、藍 放射線照射されたものが多い
シャンペントパーズ : 薄茶色 天然ブラウンカラー
グリーントパーズ : 放射線処理されたものが多い
カラーレストパーズ : 無色;外見はダイヤモンドに似る
ミスティックトパーズ : チタニウム照射技術でトリートメント
トパーズは基本的には2種類にわかれる。一つは上にあげたOH-typeでこれは屈折率が高く、光に長期間さらしても褪色しないとされる。ブラジル産のいわゆる「インペリアルトパーズ」がこれにあたる。また、ブラジルやパキスタンで産出する「ピンクトパーズ」もOH-typeであるが、後者はもうひとつのタイプであるF-typeが混ざっているという報告もある。そのF-typeであるが、実は大半のトパーズがこのタイプである。ロシア、ナイジェリア、スリランカ、メキシコ、そして量は少ないが日本で産出するものは大抵このタイプである。色は無色、ブルー、ブラウンとあるが、出回っている「ブルートパーズ」はほとんど無色のものに放射線を照射したものである。天然のブルートパーズは意外と少なく、あってもライトブルーである。また、ブラウンのF-typeのものは、光に長時間さらしておくと褪色する傾向があるとされる。

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産出地
ブラジルのほかロシア、タイ、カンボジアベトナム、アフリカ。日本にも産出する。

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日本の産地
石井研堂明治事物起原』(橋南堂、1908年(明治41年)1月)によれば、日本では西洋の鉱石学が伝わるまで、黄玉(トパーズ)と水晶を区別するすべを知らなかった。同書によれば、明治3年(1870年)、高木勘兵衛が美濃国岐阜県恵那郡苗木山が「細くして糸のごとき」鉱石を発見したのが日本でトパーズが知見された最初という。ただし、高木の発見した石の特徴は緑柱石に近く、この時発見したのが本当にトパーズだったかは疑問が持たれている。

その後、水晶にしてはやや硬すぎ、細工に困る石が次々に採掘され、その石が高価で売れたことから、ようやく土地の者の注意を引くようになった。高木は教育博物館の者にその石を売ったとき、初めてその石が黄玉という貴重品であることを知ったという。高木はトパーズで財をなし、「トパズ勘兵衛」と呼ばれた。

日本では、岐阜県恵那郡、苗木地方の他、滋賀県大津市、田上山が有名な産地である。

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