『琥珀』



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琥珀またはコハク(こはく、英語: amber)とは、木の樹脂(ヤニ)が地中に埋没し、長い年月により固化した宝石である。半化石樹脂や半化石の琥珀は、コーパルという。 鉱物ではないが、硬度は鉱物に匹敵する。色は、黄色を帯びたあめ色のものが多い。

バルト海沿岸で多く産出するため、ヨーロッパでは古くから知られ、宝飾品として珍重されてきた。

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虫入り琥珀

「アリ入り」琥珀琥珀は樹脂が地中で固化してできるものであるため、石の内部に昆虫(ハエ、アブ、アリ、クモなど)や植物の葉などが混入していることがある。こうしたものを一般に「虫入り琥珀」と呼ぶ。 小説『ジュラシックパーク』では、架空の設定として、琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜の血液を採取し、その中に含まれているDNAから恐竜を蘇らせている。

なお、市販の「虫入り琥珀」については、コーパルなどを溶解させ現生の昆虫の死骸などを封入した、いわば「人造虫入り琥珀」である場合があるので、注意が必要である。

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琥珀の利用

2003年に再建された、サンクトペテルスブルク・エカテリーナ宮殿の「琥珀の間」ネックレス、ペンダント、ネクタイピンなどの装身具に利用されることが多い。 また、バイオリンの弓の高級なものでは、フロッグと呼ばれる部品に用いられることがある。

その他の利用法として、漢方医学で用いられることがあったという。 南北朝時代の医学者陶弘景は、著書『名医別録』の中で、琥珀の効能について「一に去驚定神、二に活血散淤、三に利尿通淋」と著している。

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産地
主な産地はポーランド共和国のポモージェ県と西ポモージェ県とヴァルミア=マズールィ県で、ポーランド共和国だけで世界の琥珀の90%を産出し、そのほかでもロシア連邦カリーニングラード州、リトアニア共和国ラトビア共和国など大半がバルト海沿岸地域である。

日本国内では、岩手県久慈市近辺で産出される。

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琥珀色 アンバー

琥珀のような色、すなわち、透明感のある黄褐色や、黄色よりの橙色を、琥珀色、または英語にならってアンバーと呼ぶ。 たとえば、ウイスキーの色あいをやや詩情を込めて述べるとき、この言葉を使うことがある。 また自動車関連で、方向指示器などの色は一般に「アンバー」と呼ばれる。
しかし、色の分類上にある琥珀色とアンバーは別の色であり、琥珀色という色は琥珀と言うよりも褐色に近い。

また、純色のうち、黄色と橙色の間にあたる、右のような色を amber と呼ぶことがある。

なお、JIS慣用色名の中の「アンバー」や、「バーント・アンバー」「ロー・アンバー」というときの「アンバー」は、土から作る顔料の umber(アンバー (顔料))に由来する色である。混同しないように注意を要する。

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その他
西欧語において「電気」を意味する語彙(英語: electricity など)は、古典ギリシア語で琥珀を意味する ήλεκτρον(Ēlektron)から作出された。擦ると静電気を生ずることからの謂である。

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